コラム

ハムラ法の術後経過を7日間連続で追ってみました

ハムラ法術後のダウンタイムに関して気になる患者様は多いかと思います。

 

術後はとんでもなくひどい腫れや内出血の顔が何週間も続くイメージを持たれている方が多いのですが、実際のところ、どうなんでしょう?
「最初の3日間は強めに腫れます」
「抜糸の時期はほんのり腫れてるくらいです」
「2週間位でだいたい良くなります」
なんて説明してますが、言葉で言われても結局想像できないですよね😊


今回、モニター様にご協力いただき、7日間連続で術後経過を追ってみました。
すべてノーメイク、同一カメラ、同一撮影者、その他撮影条件を揃え、
文字入力以外の一切の画像処理は加えておりません。


それでは行きましょう!まずは術前写真です。


若い方ですが、目袋の膨らみは結構目立ちます。
経結膜下脱脂(クマ取り手術)?裏ハムラ?表ハムラ?
手術適応に関しては様々な議論があろうかと思いますが、絶対の正解はありません。
一番治療を優先したい部分は?予算は?ダウンタイムはどれくらい取れる?
仕事や生活のバックグラウンドも考慮して、最適な方法をカウンセリングで一緒に考えましょう。
私はハムラは表も裏も得意です。
技術や経験の問題で表・裏のどちらかに誘導するようなクリニックではありません。
特定の術式を押し付けるような真似はしませんのでご安心下さい。

 

今回はご本人が最初から表ハムラを希望してご来院されました。
メリット・デメリットも良くご理解されており、ご意向を受け入れることにいたしました。
表ハムラのメリットの一つとしては、少量の皮膚切除により目のキワの小じわをすっきり伸ばせます。
もちろんこれは取りすぎると外反の原因になりますので、経験値が必要な部分になります。

 

術直後です。いかがでしょうか?
丁寧に仕上げました。
靭帯も適切に処理し、眼窩脂肪は一切捨てずに眼窩の骨膜に細かく縫合して縫い付けています。
目袋や段差が改善していますね。
皮膚は最大幅で2mm程度の切除です。
涙袋はなるべく残したいので、眼輪筋も全て温存しています。
手術時間は80分ほどでした。まだ局所麻酔液の血管収縮剤が作用しており、全体が白く色抜けしています。
直後はこのように案外腫れておりません。
しかしこの後、6〜8時間くらい経過する頃から、少しずつ目の下が浮腫んで(むくんで)きます。
だから寄り道しないでまっすぐ帰宅しましょうね😃

 

 

手術翌日です。

一晩寝て起きると更に浮腫(むくみ)は増加して、鏡をみてびっくりです。
傷を修復するために、顔中のリンパ液や水分がまぶたの周りに集まってきます。
(ねんのため専門的なお話をすると、手術侵襲で微小血管透過性の亢進による血漿成分の血管外漏出が通常48時間程度おこるからです😳聞き流して良いです😅)

これは術後の正常な生体防御反応で、必ず起こる現象です。ご安心ください。
眼瞼下垂や二重まぶたの手術よりも強めに腫れます。ハムラは骨の近くまで大きく剥がす手術だからです。
特に当院の手法では靭帯リリースにかなりこだわって内側の気になるハの字溝(Tear trough)までしっかり処理しますので、腫れる範囲はやや大きめかもしれません。でも完成したときの仕上がりのクオリティが違いますよ😊その他にも、色々とこだわりのポイントあります。


ここから約3日間、水気による強めの腫れが続きます。同居の方には驚かれないようにしっかり予告しておいてくださいね。
この時期は飲酒や塩分摂取を控えめにした方が良いです。

見た目は派手ですが、翌日以降の痛みはほとんどありません。
術後に痛み止めの内服薬をお渡ししますが、当日の夜しか飲まなかった、と言う方が多いです。

 


術後2日目です。

少し水気は引いてきたかな?というところですね。
ほんのりと内出血が浮き上がってきました。

 


術後3日目です。

水気が引いて、大きな膨らみは目立ちにくくなりました。
ここから緩やかに腫れが引いていきます。
代わりに内出血跡の変化がわかりやすくなってきました。
茶褐色の内出血が徐々に黄色く変化し、重力に伴い頬の下に移動していきます。

 


術後4日目です。

徐々に内出血跡が消退していくのがお分かりでしょうか?
これくらいから、マスクやコンシーラーで色をカバーすれば仕事や外出も可能かなと思います。
やはり最初の3日間の水気、むくみ、浮腫ですね。
これが引くとだいぶマシです。

 


術後5日目です。

大きな変化はありませんが、少しずつ全体の浮腫が減っていき、内出血が吸収されていくのが実感できます。

 

術後6日目です。

目の下の浮腫はまだありますが、全体にかなり改善してきたのがわかります。

 

 

術後7日目です。

通常はこのあたりで抜糸日になります。抜糸は数日遅くなっても問題ありません。
この頃には化粧やマスクをしてしまえば十分に日常生活が可能なのがお分かりいただけるかと思います。

 

この後、さらに1週間経過する頃には大きな腫れと内出血はほぼ消退します。

 

また術後1〜2ヶ月で目の下の残りの浮腫がゆっくりとひいて術直後の涙袋のくびれが復活してくるイメージです。
日々良くなっていくのが実感できるかと思います。
完成はやはり3ヶ月から半年でしょうか。

 

いかがでしたでしょうか?
表ハムラ法をお考えの方、ダウンタイムの過ごし方のご参考になさってください😊

 


手術経過にはもちろん個人差があります。
当院の患者様でも「ブログの方より腫れも内出血も少なかったです!」という方も多いですし、40代50代以上の年配の患者様は当然若い人よりもキズや腫れの治りが遅いですから、倍くらいダウンタイムがかかる事も珍しくないでしょう。

いずれにせよ今回の症例写真はあくまでもモデルケースの一つとして参考になさってください。特別に”チャンピオンケース”というわけでもなく、僕にとってもたまたま7日間モニターに協力して下さった唯一の患者様を、手を加えずそのまんま”撮って出し”しているだけです。ただ、過去に多くのハムラをやってきて伺ったお話を総合した結果と大きな違いが無かったので、大体標準的な経過なのかなあという気はしています。

 

ハムラ法の術後経過を7日間連続で追ってみましたVOL.2もあります。

こちらもよろしければご参照ください。

 

 

ハムラ法ほか、当院の目の下のクマ治療のご紹介ページ

 

 

 

 

野本俊一(@Shunichi_Nomoto)
野本俊一(@shunichi_nomoto)


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